囲碁替え歌20(上手の説教編)
「関白宣言」
by さだまさし
「 関白宣言」 by さだまさし
お前と囲碁を 打つ前に
言っておきたい事がある
かなり厳しい 着手もするが
俺の打った手を 見て打ってくれ
アタリの石は つがなきゃいけない
シチョウの石は 逃げてはいけない
二眼うまく作れ いつも捕ろうとするな
できる範囲でかまわないから
忘れてくれるな アタリを見落とす男に
地を守ることなど できないってことを
井目にはかなりの ハンデがあるのだから
余計なことなどせず 黙ってアタリについでくれ
囲碁替え歌19(無念の投了編)
「長い間」
by kiroro
「 長い間」 by kiroro
長い間待たせてごめん
また急所突かれて困った
いつも一手をヨミ切れなくて
歯がゆい思いをさせたね
ハネない時左から攻めてる
君の石がからんでる
隅でダメ詰め合った時の
君の着手が石をさらってゆく
気付いたの あなたがこんなに
黒地の中にいること
アリマセン
まさかね そんなこと言えない
囲碁替え歌18(火花の強手編)
「アジアの純真」
by PUFFY
「 アジアの純真」 by PUFFY
コスミ一間トントンハネツギ
厚くなって眼になって
いろんな筋を利かせて石の下
ワカレ生き死に攻め合いコウ材
手薄だって気になって
気分イレブン着手を試そうか
ヒラけほら 今はもう
流れ出ても シチョウ
白の碁石をどれでも全部ならべて
ピュアな一手が強手に弾け飛びそうに
輝いている 火花のように
囲碁替え歌17(石の攻め方編)
「冷たい雨」
by 松任谷由実
「 冷たい雨」 by 松任谷由実
大石の眼を取られて ダメをさまよったの
もう活かしてくれたって いい頃だと思った
やっと眼を持ち 安心したが
まわりは全て 相手の地模様(じもよう)
あなたはこれで充分 腹一杯というの
こんな気持のままじゃ どこへも打てはしない (←投了!)
重い石を作る度 あなたを思うでしょう
幸せにシノげるなどと 願えるはずもない
あなたの石が 急所に来て
形ボロボロ 愚型の連続
だけど信じられない 消え去った我が模様
こんな気持のままじゃ どこへも打てはしない (←再び投了!)
あなたの段位 教えないでね
負けた理由は 体調にしたい
石は取られてないが 自信なくしていくわ
こんな気持のままじゃ また置石が増える
囲碁替え歌16(お先真っ白編)
「津軽海峡冬景色」
by 石川さゆり
「 津軽海峡冬景色」 by 石川さゆり
上手ハネのシチョウかかえ 押したときから
巣ごもり行きは読みのなか
傘に懸かる白の攻めは なぜか無筋で
それでも黒に響いてる
私は一人 連絡せなあかん
取られそうな黒地見つめ 泣いていました
ああああ~ 7子の置碁が 冬景色
ごらんあれがトッピな筋 定石はずれと
見知らぬ人が 指をさす
読みがくもる隅の死活 打ってみたけど
はるかに死にが 見えるだけ
さよならあなた 私は作ります
石の音が胸に響く
負けとばかりに
ああああ~ ツキがない今日 冬景色
囲碁替え歌15(攻め不発編)
「Sweet Memory」
by 松田聖子
「 Sweet Memory」 by 松田聖子
難しい死活だわ
ずっとずっと読んでるのに
ああ あの手もダメかな
時間だけ無くなっていくの
「手勝ちか?」と訊かないで
あなたずっと上手(うわて)じゃない?
コウにならば なるけど
あまりにもコウ材が無くて
打ち惜しんだあのキカシが
いい手に見えるのはなぜかしら
攻め取りの可能性も今は
淡い期待
si-to-me-ru no Mu-ri?
囲碁替え歌14(デュエット編)
「この木なんの木」
by Hitachi
「 この木なんの木」 by Hitachi
● この手なんの手? 手になる手?
○ 見たこともない手でしたら
見たこともない図になるでしょう!
● アテてツナイでホウリコミ
それをあなたが取ったなら
アタリアタリの追い落とし!
○ アテにツグとは限りません!
もしもここに打ったなら
取られた後に 石の下
● この手すごい手 手になる手!
○ あなたももっと良く読んで
●○こんな手うてたら いいですね!
囲碁替え歌13(シチョウ知らず編)
「函館の女」
by 北島三郎
「 函館の女」 by 北島三郎
はるばる出たぜ 追い落とし
むかつくハメ手を 乗り越えて
あとは追うなと 言いながら
シチョウ読めずに 逃げ出すキミを
思い出すたび おかしくて
取っても自慢が できなかったよ
天王山(てんのうざん)の いただきで
四つの星が 生きている
そんな気がして 打ってみたが
ハザマあいてる 四連星は
君の一手も ちょいムズで
置きの白石 効果もうすい
囲碁替え歌12(奮闘編)
「勝手にシンドバッド」
by サザンオールスターズ
「 勝手にシンドバッド」 by サザンオールスターズ
劫がらみの手が先 ノビもハネも消えて
酒の日の戦いは
ちょいと死活の中にポカしたほどに
それにしても白石 止まらないどうしよう
うぶなビギナーみたいに
ちょっと今夜は厚く黒で打つ
さっきまで俺すこし
頭差つけられてた時
シャイな白地に手筋のツケが ただ浮かぶ
打ち込みせずに いられない
隅を取られて
今どっち? 白ね だいたいね
今どっち? ちょっと「待った」だ
今どっち? まだ悪い
不思議なものね 白地を見れば
胸さわぎの寄りつき
囲碁替え歌11(絶望編)
「横浜たそがれ」
by 五木ひろし
「 横浜たそがれ」 by 五木ひろし
揚げ浜 ダメ詰め 死活の小部屋
鼻ヅケ ノゾキが 手筋の基本
スプルース くちなし 碁盤に涙
あの人は取って取ってしまった
あの人は取って取ってしまった
もうおしまいね
裏筋 裾アキ さえないオサエ
読みきり 肩ツキ 気まぐれグズミ
アテない 小なだれ 並びの利かし
あの人は打って打ってしまった
あの人は打って打ってしまった
もうヨセの人
(注:スプルースは碁盤用木材)